指導例(中学・古文)
■中学生の指導例 | 河津梨絵 |
古文を苦手とする中学生が多いです。
中学では、古典文法を習いませんので、
細かい文法の知識はまだ必要ありません。
大きく意味が取れれば大丈夫です。
単語は分からないと意味が取れないので、
教科書の文章に出てくる単語は、
意味を覚えておきましょう。
古語辞典を1冊持っておくことを、
おすすめします。
教科書の文章の場合は、
現代語訳も付いていますので、
まずは現代語訳を音読し、
現代語訳のほうで、話の筋が理解できたら、
原文を何度も音読して、
古文のリズムに慣れましょう。
予習の段階で、まずは、
原文をノートに、縦書きで、2行空けて写し、
分からない単語に、
カラーペンで傍線を引いて、意味を書き込み、
原文の左脇に、現代語訳を書き込んでおきます。
教科書等に現代語訳が付いていないならば、
教科書ガイドなどを利用してもいいですし、
問題集の解説にも載っています。
中高一貫校などは、オリジナル教材を使っていて、
問題集などで、あまり見かけない文章を、
取り上げている場合もあります。
その場合は、
少し文法にも踏み込んで、解説しながら、
予習で一緒に現代語訳を考えます。
授業で習ったことも、
全部そこに書き込んでノートを仕上げ、
いろんな書き込みが入ったノートを使って、
音読を繰り返すと、
文章の中でいろんな事項が、
頭に残りやすく効果的です。
単語は青、文法関係は赤、
ほかに授業で習ったことは緑など、
色分けして書き込みすると、
色で情報の種類が区別できるので、
頭に残りやすいですよ。
定期試験前は、
まずは、
いろいろ書き込んだノートを使って音読練習し、
授業中に習ったことなど、
しっかりと復習しましょう。
そして、教科書準拠の対策問題集や、
いろんな古文の問題集から、
試験範囲の問題と同じ文章からの問題を探して、
いくつか解いておくとよいでしょう。
中学レベルの古文は、
それほど深い問題が作れないので、
同じような問題ばかり出てきますよ。
定期テストでも同じです。